ニコンFM3A について


ニコンFM3Aは、デジタルカメラの出荷が急速に伸び始めた21世紀初頭に登場した、フィルム一眼レフカメラです。(2001年7月に発売)
FM3Aは信頼性のあるNewFM2の諸機能に、利便性の高い「絞り優先オート」が搭載されています。
FMシリーズの機械制御式シャッターの信頼性と、FEシリーズの絞り優先AE装備の利便性を融合した様なカメラと言えるでしょう。

ニコン FM3A

FM3Aには、「機械式」と「電子式」とで制御するハイブリッドシャッターが搭載されています。
全シャッタースピードを「電池を必要としない機械式での制御」が可能なため、電池有無に関係なく全速にわたりシャッターが作動します。
普段は絞り優先オート(電子式シャッター)を使い、万一の電池切れでも機械式シャッターで確実に撮影ができる安心感。画期的なハイブリッドシャッターは高く評価され、FM3Aは2001年度の「歴史的カメラ 」に選定をされています。



FM3Aのデザインは、ニコンのマニュアル一眼レフカメラの伝統的な外観イメージを踏襲しています。
凛々しい金属製ボディやノスタルジックな外観は、このカメラを所有するよろこびを感じさせてくれます。操作性も良好であり、マニュアルフォーカス一眼レフとしての完成型と言えるでしょう。
FM3Aは、機能もさることながらデザインでも高く評価されており、「AI ニッコール 45mm F2.8P」とともに2001年度の「グッドデザイン賞」に選定をされています。



デジタルカメラの台頭など、カメラ電子化の全盛時代に登場した昔堅気なFM3A。
その存在意義も評価され、カメラグランプリ2002「カメラ記者クラブ特別賞」も受賞しました。



FM3Aは上述の様に、各方面からの評価も高かい素晴らしいカメラです。しかしながら、デジタルカメラ台頭の流れには逆らえず、発売からわずか5年後の2006年に生産終了となりました。NewFM2が15年以上のロングセラーであったことと比較すると、あまりにも生産終了が早い感じが致します。
FM3Aは、カメラの激しい変革の波にさらされた「短命の銘機」であると言えるでしょう。







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